月曜9時のparty people

ナンダカンダ藤井流星くんのファンが書きたい時に更新するブログ

3月とブラッドブラザース

3月が!終わってしまう!
どうしても今月中に何か書いておきたくて急かされるようにフリック入力を始めた。鉄は熱いうちに打てじゃないけど、感想も観た直後にまとまらなくたって熱さだけでも残しておくのが吉かもしれないと思いつつ悪足掻き。
 
 
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松竹座で「ブラッドブラザース」(以下ブラブラと略す)という舞台を観てきました。ジャニーズWESTの桐山くんと神山くんが双子の兄弟役で出ること。最後に双子の兄弟は死んでしまうこと。そんなざっくりとした事前情報だけ頭に入れて、よく知る松竹座へと足を運んだ。すーーーーーっごい、よかった。決して明るく楽しいストーリーではないのに、観劇後はあたたかさで胸がいっぱいになった。
 
大人になるごとに、自分の好きなものを感覚でわかってくるようになった。そのせいでなかなか自分から好きなものを新たに見つけようという熱意は少なくなっていくんだけど、肌に合うものを見つけられた時のよろこびは何にも代え難いし、大切にしたい。ブラブラは私にとってそんな舞台になった。何がそんなに肌に合ったのかが上手く言葉にできないから感想を書き留めることも出来ずにいたけれど、2015年3月7日のお昼にこの舞台を私が観れた。そんな巡り合わせをしあわせだなと思えたのが「肌に合った」んじゃないのかなぁ。自分でお金を出して、当日までわくわくしながら予定を空けて、あーよかったな、楽しかったなって気持ちを反芻しながら帰る、その楽しみがあるから私は現場に通っている。「おうちに帰るまでがコンサートです」って標語みたいに言うけれど、家を出てから帰るまでの出来事や空気もまとめて楽しい記憶の一部になるところも私は大好きです。プログラムを買ったら松竹座がプリントされたビニール袋に入れてくれた。そんなささいなことだって素敵な思い出になる。
 
 
主演ふたりの話に戻る。あきとくんと、かみちゃん。ブラブラの話をする時はふたりの事をこう呼びたい気分。
 
かみちゃんは、とても瑞々しかった。まず7歳児のおぼっちゃま役が本当にかわいくて、一幕が終わった幕間に売店で買ったいちご大福を握りしめながら「うっうっ…このいちご大福かみちゃんにあげたい!お持たせしたい!」と突然かみちゃんのおばあちゃんという人格が私の中に生まれた程に婆心を掴まれた。かみちゃん演じるエディは出てきた瞬間からエディでしかなくて、いつものかみちゃんを思い出させる隙間がないくらいにエディだった。エディがメインで歌う曲がすごく心に残っている。
 
反対にあきとくんは登場からあきとくんが演じるミッキーって感じで、鮮やかなインパクトは私の安心するあきとくんの姿でもあった。ただ、鬱病になってからのミッキーはすごかった。それまでビビッドな色を放つミッキーが一瞬でモノクロになる、その空気の変え方にゾクゾクしたしこれは舞台でしか味わえないものだと思った。
 
かみちゃん演じるエディとあきとくん演じるミッキーがふたりで歌う曲は、何年か前に同じ松竹座の舞台で「Rival」を歌っていた関西ジャニーズJr.の二人が同じグループになり、同じ舞台で双子の兄弟を演じる運命と妙を体感して少し泣きそうになってしまった。
 
出演者にも、観劇の度にストーリーの考察や解釈を書いていたファンの方々にも、ブラブラはとても愛されていた舞台だったと思う。もうすっかり大人になってしまった私は、愛が見えるものにはめっぽう弱い。次の機会があればあきとくんとかみちゃんはきっと別々の舞台に立つだろう。劇中の双子の一生にリンクするように、ジャニーズWESTのあきとくんとかみちゃんが一緒にやることに意味を見出せた舞台になった。
 
 
大千秋楽が終わって次の日には髪型が変わっていたかみちゃんが、かみちゃんらしいなぁと思ったのでした。2015年3月にブラブラを観たこと。ときどき肌で思い返したいです。