月曜9時のparty people

ジャニーズWESTの藤井流星くんファンがジャニーズのあれこれについてたまに更新するブログ

正しい世界-私が観たMORSE

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12月6日、東京グローブ座での千秋楽公演を観てきました。

初日終演後に流れてきたレポには、主演である小瀧くんが「パンイチでアクリルで出来た透明な箱に入れられている」「水着姿でプールに沈められる」「体操服姿で跳び箱」「添い寝」など文字だけでインパクトのあるものが飛び込んでくる割には肝心の舞台内容はネタバレ禁止令でもグローブ座で出されてるんだろうかってぐらいそれ以上詳しく流れて来ないし、既に観た人からはネタバレ読まずに観劇した方がいいと口を揃えて勧められたりと「一体グローブ座では何が起こっているのだろう?」と疑問を抱えたまま観劇当日を迎えた訳ですが、結果から言うと原作・映画ともに読まず観ず、ネタバレ読まずで観てよかったと思いました。

私が観たMORSEは超ハッピーエンドに受け取れた。それは小瀧くんが元々持つ「陽」の部分が大きく左右していたからじゃないかなと考える。舞台上にいる金髪の男の子は間違いなく12歳なんだけど、立ち上がったり歩く姿はとても大きかった。心の中で10回くらいは「デケエ!」って声にしたと思う。私は小瀧くんを認識する要素のひとつとして「大きい」というキーワードを持っている。オスカーが大きいと感じる度に小瀧くんが演じているんだと思い出す。それは決して普段の小瀧くんを思い出す事で舞台のイメージを壊すマイナスのものではなくて、オスカーの中に確実に小瀧くんはいて、綺麗に美しく混ざり合ったマーブル模様を描いているかのように「小瀧くんが演じるオスカー」という、この世にひとつしかないものを作りだしていた。ネタバレを読まずに観に行ったおかげで、小瀧くんが演じるオスカーをまっさらな状態で見られた事に感謝する。

いじめられっ子のオスカーはある日エリという不思議な女の子に出会う。約束をしようと言うオスカーと、約束は嫌いだというエリ。そんな二人はだんだんと打ち解けあっていく。実はエリの正体はバンパイアで、エリに魅せられたホーカンというおじさんと共に生活している。人間の血を欲するエリのために殺人を犯すホーカンは警察に捕まりそうになった時、エリを守るために自ら硫酸を浴び入院先の病院でエリを想いながら死んでゆく。エリの秘密を知らないオスカーは友達になろうと血の契約を交わそうとするが、血を見て豹変するエリを見て正体に気づいてしまう。アル中の母、ゲイで恋人と楽しそうに暮らす父の姿に自分の居場所はどこにもないと悟ったオスカーはエリがバンパイアだと知っても正しいものとして受け入れようとした。しかしエリはオスカーに光を入れて正しい世界で生きて欲しいと約束し自ら別れを告げる。絶望するオスカーだが、そんな中でもいじめっ子がいるスクールへとまた通うようになった。本当はオスカーに好意を持っているいじめっ子のうちのひとり、ミッケに友情の証として自分の持っていたナイフをあげて、エリがいなくなった世界でもオスカーは自分の意思で正しく生きていこうとした。しかしもうひとりのいじめっ子、ヨンニの兄が復讐にやって来る。ミッケにあげたナイフはヨンニの兄がオスカーを脅して傷つけるものへと変化してしまった。プールに沈められるオスカー。そこにエリが助けに来るんです。いじめっ子を一瞬でバラバラにして殺してからひとこと。「約束したでしょ?」って。
こんなんされてエリに惚れない人いるの??????
思わずフォント太字になるよ。プールから助け出されびしょ濡れのオスカー。エリに髪の毛をタオルで拭いてもらい、服に着替えて一緒に電車に乗る。バンパイアは明るい場所に出ると死んでしまう。エリが入った巨大な木箱を床に置き、電車のシートに座って揺られながらどこか光を感じさせるような雰囲気を湛えたオスカー。二人が出会ってしばらくしてから窓越しでも会話できるように覚えたモールス信号で、エリとオスカーは電車の中でも会話するんです。もうね、何というハッピーエンドなんだ!って思う。この電車に揺られるラストシーンでオスカーの未来はホーカンではないかってループ解釈も可能なんだけど、小瀧くんの演じるオスカーは僅かながらでも希望が残る明るさを持っているので未来は明るいかい?望はかわいいかい?(カワイイ!)って思わず歌ってしまいそうになった。河合ふみきゅん勝手にソロ曲ネタにしてごめん。

ネタバレでも流れてきたインパクトのあるシーンは確かにショッキングではあるんだけど、そのどれもが必然を感じさせるものだった。さすがにバスタオル一枚でギャルの風呂上がりみたいな巻き方して頑なに乳首を見せてくれないオスカーには私の中のおじさんが憤慨したけど(笑)短パンだけ履いてあとは裸同然の小瀧くんことオスカーを見ながら、なんて美しいからだなんだろうと思っていた。エリ役の水上さんも小瀧くんも、19歳という10代と20代の狭間の年齢だ。(水上さんは公演中にハタチのお誕生日を迎えていた。おめでたい!) エリのしなやかな身のこなしと綺麗な背中、オスカーのすらりと伸びた手足。ひたすらに美しかった。狭間の今にしか表現できない美しさがあった。そんな二人の貴重な時期をMORSEに出会わせてくれてありがとうと言いたい。

MORSEはラストシーンを取っても解釈はいくらでもできるし、考察や深読み厨には楽しめる仕掛けがいっぱいあったけど、各自が胸に抱いた解釈をどれも強く否定しないような余白の多い作られ方がされていた。MORSEはやさしい。だから私は電車に乗った先のエリとオスカーの未来が少しでも明るいものでありますように、大人になったら楽になるよって確信を持って幼いふたりに言ってあげられたらいいな、と思う。

カーテンコールで出てきた小瀧くんは、頭の上で両手でハートを作り、沸く客席の反応を見て照れ臭そうに去っていった。それまで舞台上で綺麗なマーブルピンク模様だったものは、頬が上気した時みたいなピンク色へといつの間にか変わっていた。