月曜9時のparty people

ナンダカンダ藤井流星くんのファンが書きたい時に更新するブログ

推しが1年に2回デビューした話

以前、こんなブログを書きました。

jetstarmine.hatenablog.com

その時はとにかく「プデュ」の話を書きたかったのと振り返るにはまだちょっと自分の中で生々しくてX1以降の話は大幅に端折ったのですが、推しが1年のうちに2回もデビューするなんてあまりない事例だと思うしこの1年間の自分の気持ちを書き残しておくのは大切だと思ったので書き進めてみます。

 


プデュ最終順位発表の後はネットが荒れるというのは伝え聞いていたけれど、安全圏だと思われていた人がデビューメンバーに入れなかったりと波乱のプエク最終回が終わってすぐ。「謎の定数」というホットワードがSNSに流れてきました。どうやら謎の定数をかけると最終順位の得票数になる法則を見つけ出したオタクがおり、本来の得票数ではなく何らかの操作がされたのではないか説が盛り上がっているらしい。正直なところ今までのプデュでも操作はしていただろうし、そういう"お決まり"前提だからテレビ番組として見られるんじゃないかな~~とわかった顔をしたオタクこと私はそう思っていました。

しかし真相を究明しよう!訴えるぞ!とどんどんヒートアップしていく本国のオタク。最終回からしばらくはX1公式もメンバーのツイートや生配信などをして動いていたのが急に更新も途絶えて8月末にデビューするよと発表があったもののこのままデビューの話が立ち消えになるのかと不安になっていた8月初旬。メンバーのスンヨンの誕生日にやっと公式が息を吹き返しそこからはデビューに向けてのティーザーを公開したりと予定通り事は進んでいき、2019年8月27日。X1はデビューします。同日に行われたデビューショーケースを自宅のTVで見ながらほっとしたのと同時にデビューできたからもう安泰だとは全く思えず、活動期間5年とは言うけれど11人の姿を一体いつまで見られるんだろうと願うような気持ちでいたのを覚えています。


プデュシリーズ直近の先輩であるIZ*ONEのような活動を想像していたところ、プエクの最終順位を操作してたのではないかという話はニュースにもなっていたのでX1は地上波の音楽番組には出られず、決まっていたCMも降板したりとデビューしたはいいけれど今までのプデュシリーズのように華々しいデビューとは言えずなかなか前途多難な日々。音盤の売上が良くて地上波に出演できなくても各音楽番組で1位を取れたりとそんな中でもメンバーはいつも素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたので活動期間は毎日が本当に楽しかったです。


9月半ば。KMFという日本で毎年行われる日韓交流イベントライブに出演するためX1が来日しました。イベント出演が発表になった7月末は本当にデビューできるのかわからない時期だったし日韓関係も悪くなっている情勢だし、本当に来るのかな?と疑心暗鬼になりながらも推しの誕生日前日の現場は絶対行きたい!というオタク心で無事チケットも取れ、私は札幌へ飛びました。Zepp Sapporoのオールスタンディングフロアにぎゅうぎゅうに詰め込まれ今か今かと待っていると目の前に11人が登場した瞬間、今までに体験した事のない高揚感と全身の毛穴が開いたあの感覚は一生忘れないと思います。いつも画面の向こう側にしかいなかった推しが目の前にいる。歌って踊ってる。X1って本当に存在していたんですね…!!この目で見れたんだ。

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公演終了後も放心状態でした。

 

デビュー活動期間も終わり、KCONタイのディレイビューイングを観に行って映画館の大画面で見る推しは最高!とか興奮しつつこれから先はどうなるんだろうと考えていた頃。運命的なニュースが降ってきます。Mnetが毎年開催しているMAMAというK-POPの賞レースの授賞式が今年は12月にナゴヤドームで行われるとの報せ。プデュシリーズはMnet制作、今年の新人賞にX1が選ばれるかもしれない。何より地元でまた推しに会える可能性が生まれた。これはもう私が行ける以外の選択肢なくない?と持ち前の謎のポジティブさで2019年のうちにまた日本で推しに会えるのを楽しみにしていました。


11月に入り、状況は一変します。プデュのPDが投票操作容疑で逮捕されたと。しかも順位を操作するために接待を行ったと思われる芸能事務所リストに推しの所属事務所の名前がありました。何これ二重苦かな?? PDの逮捕数日後にタイでのイベント出演が決まっていたX1は報道陣もオタクも大量に待ち構えていた空港に現れ足早に出国していきました。その時にデビューからずっと金髪だった推しの髪色が黒髪に戻っていて、プエクの時の黒髪も好きだったから金髪もたまらないけどかなり根元も伸びてきてるしこのままブリーチし直さないならまた黒髪が見てみたいな~と呑気に思っていた私でもこんな形で黒髪を見たくなかった…と複雑な気持ちを抱いてしまう程。タイでの公演中の推しの写真を見た時、あまりにも儚くて今すぐにでも消えてしまいそうなのに不謹慎にも美しさが半端なくて、この人をこれからもずっと見ていくために私はどうしたらいいんだろう…と自分の力ではどうする事もできないエンタメを好きになってしまった呪いの強さに頭を抱える事しかできなくなりました。


タイから帰国後、本国で決まっていたX1のスケジュールは全て白紙になり公式も更新が止まってメンバーの誕生日にだけコンカ(ジャニオタへ雑に説明するとジャニウェブみたいなやつです)をひっそりアップするのみとなり、当然MAMAへ出演する事もなくメンバーの生存確認方法は街での目情ぐらいしかなくなります。姿を確認できても公式に一切沸く事ができないこの時期が個人的に一番つらかった。公式の新規絵が見たい。こうしている間にも推しの貴重な10代の日々は戻って来ないし一体いつまで待っていればいいのかと気が遠くなっていた年末。一筋の光が見えます。CJ(Mnetの親会社)がIZ*ONEとX1の活動を支援するとの会見を行いました。新年明けたらやっと活動再開できる!とお正月に韓国旅行を予定していた私は現地で遊びまくり、次に来る時はアイドルしてる推しが見られるんだな~早くまた来たいな~と晴れ晴れした気持ちで帰りの飛行機に乗り込みました。

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余談ですけど好きな写真で作れる交通カードめっちゃかわいいんですよ。

 

帰国した1月6日。帰宅して長旅の疲れもあり少し寒気がするのでベッドに転がりながら休んでいたところ「X1が解散した」という衝撃的すぎるニュースが流れてきます。えっ嘘でしょ、、、、、、、、、、、、、なにこのタイミング、、、、、、、ついこの間CJが支援します言うとったやんけ、、、、、、と思わず関西弁でぼやきながら同時に体調も面白いぐらい悪化し、原因不明の発熱と悪寒でリアルに数日寝込む始末。各事務所の話し合いだけでこんなにもあっさりグループって解散してしまうんだ。過去に自担を除いたメンバーでデビューが発表されたり数年ぶりに出来た新ユニットのメンバーに漏れた時は本当に辛くて落ち込んだので日常生活にも支障をきたすようなオタク活動のめり込み方はもうやめよう!と肝に銘じたにも関わらず、頭では解散を理解しようとしても心は全力で拒否するアンバランスさから体調の悪さも相まってただひたすらに虚無。虚無すぎて悲しいのに涙も出ない。虚無としか言えない。解散発表からほどなくして各所属事務所を通じてX1メンバーそれぞれの最後の手紙が公開されていき、推しの直筆での手紙が所属事務所から公開されたのを泣きながら読んでやっと"終わった"のを理解しました。そこで推しがファンの前にまた立てるよう諦めないという意思を知れたのと、メンバーのヨハンくんの手紙にあった「X1として同じ道を一緒に歩くことは出来ないけど、最後までお互いを応援し合おうとメンバー同士で約束しました。」という言葉がせめてもの救いになりました。

 

ただでさえ推しの所属事務所は接待したとかどうとかでイメージがよろしくないのにこれからどうなってしまうんだろう……X1の専任期間が終わったら同じくプエクに出てた練習生たちと合流して事務所からもデビューすると思っていたけれどそもそも事務所大丈夫そ?とまた先行きが見えない不安で悶々としていた2020年1月17日。突然事務所のアカウントが画像つきでツイートをしてきました。

待ち望んでいた!推しの新規絵!!

新規絵の公開以降何をするにも上の空。それはそうだね。その後も事務所のアカウントで定期的に新規絵が上がり、2月に入ってからはガチ制服姿まで拝ませてもらってオタクとしての元気を取り戻しつつあった日々も長くは続きません。2月半ばに再び事務所アカウントは沈黙を始め、きっと春にデビューする準備をしてるんだろうけど本格的にコロナの流行がやばくなり日本国内の現場も続々と中止されていく中で決まりかけたデビューの話がなくなったらどうしよう…と2回目のデビューも順調には行かなさそうな空気だけは伝わってきて気持ちは落ちる一方でした。

沈黙してから1ヶ月しか経っていないのにめちゃくちゃ長い時間に感じていた3月15日。事務所のYouTubeチャンネルに謎の非公開動画があるのが見つかりオタクたちが息を呑んで待っていた21時。新グループらしきロゴモーション動画が公開されました。いやこんだけ待たせてロゴだけかいwwwww翌日には新グループのメンバー3人のプロフィールが公開され、既に事務所のアカウントでも登場済みの3人だったという事は順番的に明日だ…明日推しがくる……と震えながら待っていた3月17日21時。

動く新規絵だ…約4ヶ月半ぶりに見る動画の推し。当たり前だけど変わってない!やっと去年の11月から止まっていた時計の針が動き出したのがとにかくうれしくて、とても一言では表せない感情で胸がいっぱいでした。推し、大好きだ…!!!!!

 

新グループのメンバー全員が公開され、公開されたはいいけど肝心のデビュー日!はよ!とせかせかしていたら正式にデビュー日が4月14日と発表されます。えっ1ヶ月切ってるじゃん。CDを予約したり毎日公開されるティーザーを楽しみにしたりコロナ禍でエンタメの楽しみがどんどん奪われていく中で新グループCRAVITYの活動予定は希望の光でもありました。

そしてデビュー日。1年満たないうちに2回目のデビューを迎えるなんて不思議な感じ。またステージに立つ推しを見られて感無量。推しだけでなくプエクから見ていたメンバーもいるしCRAVITYみんなかわいいな!と楽しくデビュー活動を追いながら、もしもX1のメンバーに選ばれずプエク後に推しが事務所からデビューできたパラレルワールドにいるような気分になっていたのと、また何か自分の力ではどうしようもできない悲しい事があった時にショックを受けないようアイドルに思い入れるのはやめなきゃ…最後に辛くなるのは自分だぞとどこか言い聞かせていた部分がありました。コロナで簡単に渡韓できなくなっているのも抑制効果があったのかもしれない。

 

デビュー活動を終え後続曲の活動が始まった6月。今年はコロナの影響でオンライン開催になったKCONのCRAVITY出演パートを見ていたら、突然推しが事務所の先輩とバラード曲で2人コラボを始めたんですよ。エッ!?カウコンで予告なく突然推しがジャニーズの先輩と愛のかたまりを歌い始めたと想像してみてください。サプライズ度でいえばそんなレベルです。私は推しの歌声も大好きなので天国かと思うような時間でした。コラボが終わってCRAVITYの他メンバーが映ったら泣いてるんです…先輩とコラボできたメンバー(推し)がすごいって……エッ…それまでもCRAVITYって健やかだなぁと思う事は何度もあったけど今日は断トツで健やかすぎませんか。またこのKCONでオンライン上とはいえ初めて自分たちのファンと接する事ができて、コロナ禍で音楽番組の収録も観客を入れず行われておりデビューショーケースも無観客だったCRAVITYがファンに会えたうれしさでまた泣いてるんですよ…どんだけ健やか…。KCONでのステージを見て自分が傷つくのが嫌でアイドルへの思い入れを調整するなんて無駄だ!いま大好きなものに全力で大好きって言ってこそオタクだろうが!と自我を取り戻せたんです。

 

CRAVITYはデビューを経て現在初めてのカムバ中で、現場がない以外は在宅で出来る範囲のオタク活動が出来ているので楽しいです。でもやっぱり推しをまたこの目で見てみたい。X1のメンバーもそれぞれに活動を始めていて、表立ってCRAVITYは絡んだアピさせてもらえないから所属事務所の圧…と思ったりしますが音楽番組で共演した時にさりげなく絡んでいる光景を見るとそれぞれに活躍して数年後は普通に共演できてるといいなって思います。みんな売れような…!

そして先日推しが誕生日を迎えたんですけど、コンカにアップされたメンバーからの手紙やサプライズケーキ動画を見て1年前の誕生日を札幌で迎えた時は想像もしてなかった今だけど、周りに愛してくれる人が変わらずたくさんいてくれて本当によかったと涙ぐみました。そして今は先の未来を夢見ていてもいいんだとやっと確証できたんです。私にとってのアイドルはこの先どうなるかなんてわからないけど今その未来を信じさせてくれる人たちを指すので。

宇宙一かわいい2分42秒!

 

 

最後に。基本的に楽しい至上主義のオタクをしている私ですが、プデュが私に残したものは楽しさと同時に倫理的によくないものを楽しんでしまったんじゃないかという罪悪感もあって、この1年推しを追っているだけでも本っっっ当に考えさせられる事ばかりだったけどその中でも特に考えた事が3つ。
少し前までは楽しいからOKと黙認されていたものも考えをアップデートしないままだといつの間にかしてはいけない事を無意識に行っていないだろうかとすごく不安になるし、年々SNSは白か黒か立場がはっきりしてなければ迂闊に発言もできない空気が強くなっていてそれがしんどくて知る行為や考えるのを放棄したくもなるんですけど、「思考停止」が一番よくないから例え答えが出なくて白と黒が混ざり合った決して綺麗ではない色でも自分で考え続けて調べて知り続けるのは大事だと思いたいのが1つ。
あと私は"面白い"アイドルが好きだけどこれは決してコントをするから面白いとかではなく笑、自分の心をわくわくさせてくれる存在を"面白い"と思っているのでこれからもそんな"面白い"アイドルに出会いたいのですが、アイドルをおもちゃにして面白がるのは違うから気を付けたいという自戒が2つめ。

そして、アイドルで受けた悲しみや傷は他のアイドルがそのまままるっと代わりに埋めて癒してくれるわけではないけれど、時間が解決してくれる事はたくさんあるし楽しかった思い出はどれも大切にとっておけるはずという考え。この3つは今後も推しを楽しく追い続けるために頭に入れておきたいです。