月曜9時のparty people

ナンダカンダ藤井流星くんのファンが書きたい時に更新するブログ

ジャニーズWESTが立つ松竹座

8/1に松竹座から生配信されたジャニーズWESTのオンラインライブ、良すぎて数日経ってもまだ余韻が抜けきらない。


御堂筋線なんば駅北東改札を出て目の前にあるBOOK OFFの看板が目に入った瞬間に秒で涙が出てきて、そのまま地下街を歩いていつもの14番出口の階段を上がって金龍ラーメンの横を通ってはり重を右に曲がったらすぐ松竹座が見える"いつものルート"をそのまま映像にしたオープニングを思い出すたび、また涙ぐんでしまいそうになる。


グループ結成からデビューしてからも数年間ホームとして共に育っていった先輩・関ジャニ∞とは異なり、ジャニーズWESTがデビュー後にメンバー全員揃って松竹座のステージに立ったのはデビュー記念公演「なにわともあれ、ほんまにありがとう!」が最初で最後。実質松竹座卒業のタイミングとなった「台風nDreamer」は重岡くん不在だったので、私の中で松竹座はジャニーズWESTのホームと言うよりは関西ジャニーズJr.のホームという印象が今も昔も強いままでいる。


そのジャニーズWESTがデビュー記念公演ぶりにカムバックした1曲目は「台風nDreamer」のメインテーマといってもいい「for now and forever」。そして2曲目はショータイムの1曲目にも歌われていた「Summer Dreamer」で、7人揃わなかったデビュー年の夏を6年後に再現できたかのようで早くも胸がいっぱいになってしまった。


関西ジャニーズJr.時代の曲は演出も当時を思い起こさせるものだったり、6年ぶりに会えた中間ん家に笑ってしまったりコントの後のわちゃわちゃしたメドレーに懐かしくなったり、ジャニーズWESTのMCはほんと面白いなとまた笑って、満を持して披露された「間違っちゃいない。」は松竹座という場所で聴けた奇跡を噛み締めたり、過去の振り返りだけでなく黒スーツのシックな衣装で「W trouble」や最新シングルのカップリング曲を次々パフォーマンスする心地いい裏切りにかっこよさのため息しか出なくなったり、本編ラストの「証拠」で事前にファンから募った歌声を絶妙な塩梅で組み合わせてまた新たな歌力が生まれていたり、本編が完璧すぎたあまりアンコールに何を持ってくるのかワクワク待っていたら「ロマンティック」のイントロが流れて今日いちばんの大声を上げてしまったり。ネタバレも何も知らない1回限りの公演は真夏の夜の夢のようで、翌朝にスポーツ新聞や各メディアが写真つきのレポを載せていたのを見て現実だったと実感ができた。


公演前に流れてきたTwitterの動画で「俺たちって青春全部松竹座に置いてきたからさぁ、それちょっと拾い集めてくるからさぁ」と円陣を組みながら熱く語っていた重岡くんは、最後の挨拶で嬉しそうに、「大人になったら『青春みたい』って言うやんか。でも『青春』って言ってもええやん?」というような発言をしていた。何せアーカイブは残っていないしメモも取っていない自分の記憶だけなのでニュアンスというか発言自体に間違いがあったらすみません。その言葉に私は激しく膝を叩きそうになった。


プデュにハマったブログにも書いたように、私は青春という概念が大好きだ。それはいつか終わりがあるからこその刹那から生まれる「青春」にどうしようもなく惹かれているし、青春とはある一定の時期を過ぎたら終わるものだという認識で生きてきた。でも重岡くんはそうじゃない概念も教えてくれた。大人になったら終わったはずの青春は実は終わってなんかいない。「青春みたい」ではなく「青春」と言い切ってしまってもいいんだ。Myojo2015年2月号の10000字インタビューで「僕、捧げてきたんで、ジャニーズに。人生も、青春っていう青春も全部。」と話していたり、自身が表紙を飾ったPOTATO2020年8月号ではデビューからこれまでで得たものを「ひと言で言うと"青春"なのかもな。」と話した重岡くんが言うからこそ、大人の「青春」は説得力があった。松竹座で拾い集めたものを「青春みたい」というノスタルジーで片付けるんじゃなく、本当に「青春」にしてしまっていた。


2度目の10000字インタビューのMyojo2018年9月号では「なんて言うか、やっぱ”刺したい”んですよね、ファンや見てくれる人のハートを。グッと熱いものを届けたいみたいな。キャーって歓声の先というか。もっと大事なもんというか。とにかく記憶に刻む何かを探してるというか」と話していた重岡くん。このグッと熱いものが青春なのかもしれない。


春夏冬と公演があり、季節が変わるとそれまでステージに立っていた人がいなくなるのは珍しい事ではなかったあの日の松竹座。今のジャニーズWESTが立ってくれたから私も「青春みたい」から「青春」と言い切ってもよくなった事に嬉しくなる。

f:id:jetstarmine:20200804211130j:image